こんにちは、コメじゅです。
先日、実家に行った時に母が、
「腕時計が動かなくなっちゃった」
と残念そうに私に言いました。
安い時計なので、直す方が高くなる、というのです。
年金生活なので、すぐに買おうとは思っていないようだれけど、腕時計がないと趣味のサイクリングに出かけた時に時間が分からなくて不便だ、との事。
そういえば母の日にもプレゼントを送っていなかったし、私がプレゼントするよって母に言いました。
そんな迷惑はかけられない、と言うので、時計くらいなら買えるから大丈夫だよ、一週間後に買いに行こうと約束しました。
実家と私の家の間にあるショッピングセンターで待ち合わせ。
ちょうど時計店の閉店セールをしていたのです。
そこで気に入ったものがあるか見てもらう事にしました。
母は私に、
「今日は嬉しくて朝4時に起きちゃった。前の日からドキドキして眠れなかった。」
と、いうのです。
待ち合わせは午後1時です。
私は、そんなに朝から楽しみにしていたのか!とすごく驚きました。
急に、閉店セールの時計店でよかったのかな…と胸がチクッと痛みました。
私に遠慮しないで、好きなものを手に入れて欲しいと心から思いました。
気に入ったものが無かったら、別の店に行こうと母に提案しました。
店員さんは丁寧に対応してくれて、何点か気になるものを、母に付けてもらいました。
こんな母との時間もとても貴重なもので、私が母と同じような年齢になったとき、どう感じるのかなと思ってみたりしました。
時計の文字が見やすくて、ブレスがキレイで付けやすい時計がありました。
予算より高いものでしたが、閉店セールのためにその時計を購入することが出来ました。
母が気に入ったものを手に入れることが出来たので、結果的には良かったのかと思います。
いつもありがとう、と笑う母に、こちらこそ、楽しい時間をありがとう。
世の中がしっちゃかめっちゃかになってしまっているようでも、幸せな時間は確実にあるんだなぁって思います。
お読みいただきありがとうございました。