こんにちは、コメじゅです。
先日、矢作直樹先生の講演会に参加しました。
福島県で行われたその講演会には夫婦で参加しました。
矢作直樹先生とは、軽く説明すると、元東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および同医学部付属病院救急部・集中治療部部長だった方です。
この先生を知ったきっかけというのが、3年前に私の母が大病を患ったときに、色々な本を読んだ中で、もっとも影響を受けた方の一人なのです。
その母の大病の時のことは、また後で書こうかなぁと思っていますが、今回はこの講演会での気づきについてを書き留めておこうかと思います。
矢作先生は、静かな佇まいと穏やかな語り口調で話されます。
大きな病院の先生だったのですが、後援会では結構スピリチュアル的なことも沢山話されます。
先生的にはスピリチュアルという言葉ではなく霊性ということです。
先生の本は図書館に蔵書が多くあったので、色々読ませて頂きました。
ですので、チャンスがあれば、ご本人の声で話を聞いてみたい!という想いがありました。
ありがたいことに、インターネットで講演会の告知があったので、すぐに申し込みました。しかも、料金もめちゃめちゃリーズナブル!感謝。
講演会は、本来であれば5月だったのですが、コロちゃん騒動で10月に延期されていました。
中止になってしまったら、どうしようとドキドキでした。開催されてよかったー
私にとっては、2時間の講演会は、あっという間でした。
そのなかで、ワークをしたのですが、『人の想いは強い力を持っている』ということでした。
これは、私も経験したので、その通りだと感じています。
今回は一人の人を寝かせて、力を抜いてもらいその人を抱き起せるか、ということをしました。
介護でもそうですが、人を起き上がらせる事はすごく重いし、大変です。
例えば、寝ている子供を運ぶのは、起きている時より重く感じます。
あえて重い男性に寝てもらって、それを抱き起こすという実験をしました。
最初は、何も考えないで相手の肩に手を差し込んで、起こしてみます。
すると、やはり力を込めても簡単には持ち上がりません。
その後、同じように持ち上げるのですが、その時違うのはたった一つ。
(愛しています。ありがとう。)
と、心の中で想うのです。
愛を込めて起こしてみると、さっきよりも簡単に起こす事ができます。
これは、私は知っていたので、以前試してみたことがあるのです。
夫に本気で腕相撲をしてほしいと頼んで、何も考えない時はもちろん勝てません。
しかし、愛してると想うと勝てるのです。
その時は、本当にびっくりしました。
それで、この今回のワークも同じことだろうと、皆がやっているのを見ていたのですが、夫がソワソワしていました。
自分もやりたいと思っているのですが、その輪の中に入っていけないようなのです。
私は、やったことあるし、べつに見てるだけでいいか~と思っていたので、見ているだけで、ワークの時間が終了しました。
帰ってから、なんだか夫はなんだか考え込んでいるようなので、どうしたのかと訊いてみると、
「なんだか、気持ちがモヤモヤする。」
暗い表情の夫に、ちゃんと話を聞かせて欲しいと言うと、
「初めは、ワークに参加したいのに、参加できなかったことに対するいら立ちかと思っていたけど、よくよく自分の気持ちを追求してみると、そうじゃない感じ。
皆の輪の外側にいる疎外感が、今じゃなくて、過去の自分のものだった。
過去の映像が頭の中に蘇ってきた。小学校1年の自分だった。
その時、少林寺の習い事をさせられていたんだけど、それが凄く嫌だった。
家庭でも、両親は仕事で殆ど居ない。自分一人きりの時が多くて、習い事でも置き去りにされたっていう寂しさ。送り迎えはしてくれているけど、置いていかれたっていう心細い感じ。周りは小さい子が居なくて誰も自分を構ってはくれない。
暗い窓の外の月を見ながら、涙をこらえているあの時の感覚と感情がフラッシュバックしてきた。苦しい。」
思えば、ずっと夫は一人になるのを極端に嫌がっていました。
一人での食事や、旅行なんてもっての外。
出張に遠方に行っても、新幹線で必ず帰ってきていたのです。
不機嫌になる原因もその寂しさから来ていることに気が付いたようなのです。
私は妹弟がいつも一緒で育ってきたし、両親も小さい家に祖父母も同居していたので、どちらかといえば一人になる時間の方が貴重だったので、夫の寂しさをあまり理解することは出来なかったのかもしれません。
もっと早く気づいていれば、お互いにしなくてもいい喧嘩も沢山あったんじゃないかなって思いました。
今回、気づけたことで、夫のこれからの気持ちの持ち方も変わるし、私も以前よりは、夫を理解することが出来るようになるだろうし、私達の関係性もますます良くなるのではないかと感じています。
直接、矢作直樹先生の講演会の内容とは関係ないのかも知れませんが、気づきのキッカケを作ってくれたことは確かです。
講演会の内容も私はとても興味深く楽しめましたし、夫も成長する気づきを得られた一日でした。
これからも、人との出会いを大切に、いろいろ行動していきたいなと思いました。
お読みいただきありがとうございました。