こんにちは、コメじゅです。
これは昨年末の話になります。
お気に入りのおせちの材料を買うために、少し遠めのスーパーに行った時のことです。
年末年始の買い物なので、予算を多めにしていました。
会計後、2000円毎に一枚もらえる年始に開催される「抽選会の引換券」を7枚、レシートと共に渡されました。
レジが混んでいたので、そのまま受け取りましたが、年始は実家に行ったり、夫の実家に行ったり忙しく、この遠いスーパーには絶対に来れません。
でも、捨てるのは気が引けます。何か活用できないかな?
ここの台にそっと置いておけば誰かが使ってくれる?
ああ、でも、店員さんに忘れ物として届けられるかな?そしたら申し訳ないし。
誰かにあげる?
でも私みたいに必要ない人だったら迷惑だよね。
うーん、捨てられないならとりあえず期限が切れるまでは財布の中に入れておこうかな。期限が来たら私も諦めて捨てられるだろうし。
ああ、やばい、袋詰め終わっちゃう…頭の中でぐるくる考えていたら、目の前にご年配の女性がきて買った物を詰め始めました。
すぐ後に旦那さんがやってくると、
「ねえ、おとうさん、あと200円買い物すればよかったわ。そしたら一枚抽選券がもらえたのに…」
すごく残念そうな声が聞こえたのです。
なんと!私の目の前にこの迷いの原因の「抽選券」が欲しい人がいるなんて!
ジャストタイミング!
高速で財布から抽選券を抜き取り、
「あの、よろしければこの抽選券貰ってくれませんか!!」
女性はびっくりした様子でした。
それはそうですよね、驚かせてすいません…
「そんな、いいですよ」
まずは断られてしまいました。
しかし、欲しいという言葉を聞いていたので勇気を出し私は重ねて、
「このスーパーにはしばらく来れないんです。使えないので貰ってくれるとありがたいのですが。」
女性は、ようやく
「それではいただきますね」
と受け取ってくれました。
そして、傍のだんなさんに、
「おとうさん、よかったわね。」
と、嬉しそうに2人で微笑んでいました。
私の前にきて、呟いてくれてありがとう!受け取ってくれて感謝です!
無駄にしたくはないけど、必要な人をわざわざ探すのも嫌だなー、声掛けられるのを嫌がる人もいるだろうしなー、と悶々としていた所を救われました。
快く受け取って頂けたことで軽やかな気持ちで買い物を終えることが出来ました。
私も、自分が欲しいものならば、他の人からの好意を快く受け取れる自分でありたいな、と思いました。
執着を手放すことや、自分が必要としていることに対して素直に受け取れる人になること、年を重ねてますます大切なことだと思いました。
小さい事ですが、それでもその日は機嫌良く過ごせます。
これからも日々のちっちゃな幸せがあるといいな。
お読みいただきありがとうごさいました。